関西地方(主に大阪)ではお宮参りの際に紐銭を渡し、その紐銭を付けてお宮参りを行うという風習があります。
これは関西地方に限った話で、関東などでは行わない事がほとんど。
今回はそんな『紐銭』について、相場金額や、正しい付け方、お返し方法など詳しくご紹介していきます☺️
関西の風習お宮参りの紐銭とは?
「紐銭(ひもせん)」とは関西地方(主に大阪)でお宮参りの際に“赤ちゃんが一生お金に困る事のないように”という願いを込めて、親戚や近所の方から頂いたお祝儀を産着に結び付ける事を言います。
昔は、赤ちゃんが生まれて無事1ヶ月経ったお宮参りの際、赤ちゃんのお披露目兼ねて近所や親戚の方に挨拶回りを行う事が一般的でした。
その時に赤ちゃんの将来の事を願い、5円や50円など穴の開いている硬貨を産着に結びつけていたことが始まりだと言われています。現在は硬貨ではなく、お祝儀袋に入れ渡す事が主流になっています。
紐銭は赤ちゃんの将来を願うためのものなので、数は多ければ多いだけ良いとされています😊
紐銭の相場金額
紐銭は出産のお祝い金などとは異なり、「赤ちゃんへの初めてのお小遣い」という意味合いが大きいため、包む金額はそこまで多くありません。
一般的には、1,000円~3,000円程度です。
祖父や祖母からは5,000円などを紐銭とする事もありますが、あまり多くやりすぎても貰う側も気を遣ってしまうので、多くしたい方などは5,000円程度にしておく事が無難かもしれませんね☁
立場 | 相場金額 |
---|---|
祖父・祖母 | 3,000円~5,000円 |
叔父・叔母 | 1,000円~3,000円 |
親戚 | 1,000円~5,000円 |
近所付き合い | 1,000円~3,000円 |
友人 | 1,000円~3,000円 |
紐銭は出産祝いよりも少ない事がほとんどなので、気持ち程度と考えておくと安心です。
紐銭のお祝儀袋・書き方
紐銭として渡すお祝儀袋は、紅白か金銀の水引で蝶結びになっているものを選ぶと良いでしょう。
関西の方では紐銭用の可愛らしいお祝儀袋も販売されているので、そちらでも大丈夫ですよ♪
紐銭の書き方
お祝儀袋の熨斗(のし)には筆ペンで書きます。(ボールペンやサインペンなどは御法度です)
表側の水引の上には「紐銭」「御紐銭」「ひも銭」「御祝」「御祝い」などと書きます。
水引の下には自分の名前を書きます。基本的には苗字のみで良いのですが、同じ苗字の方が多い場合や、連盟で渡す場合にはフルネームで書くことが良いです。
水引(みずひき)は祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りで贈答品の包み紙などにかける紅白や黒白などの帯紐の事。
紐銭の付け方
紐銭の付け方は以下の手順になっています👇
- お祝儀袋の左上、または上中央に穴を開ける
- 穴に紅白、または金銀の水引を通す
- 祝い着の紐部分に結びつける
祝い着を着た時に紐銭は背中側にきます。また、ポチ袋で紐銭をいただいたときも同じように結び付けます😊関西では紐銭の他にでんでん太鼓や犬張子、扇子なども同様に結びます。
最近では、紐銭はお宮参り当日ではなく前もって渡すようになってきています。そのため、お宮参り当日は紐銭の中身(お金)を抜いて、お祝儀袋のみをつけるという家庭が多くなってきています。
赤ちゃんへのお祝いに頂いた大事なお祝儀を落としてしまっては大変ですからね💦
当日に頂いた場合には、そのままでつけていく事もあると思いますが、落としたりしないよう気をつけて下さい。
水引ってどこに売ってるの?
水引で紐銭をお祝い着に結び付けるのですが、水引がどこに置いてあるか分からない!という方もいますよね。
水引は100均(ダイソーやセリアなど)やコーナンなどで基本的に買えます。
値段も100円前後と安いので、今後紐銭を渡す機会が多くなる方は買って置いておくと便利ですね✨Amazonや楽天でも販売していますよ。
紐銭を貰った時のお返し方法
基本的に紐銭をいただいても、お返しをする必要はありません。
あくまで赤ちゃんへのお小遣いという意味合いが強いからですね😊
しかしおじいちゃんおばあちゃんからなど、「多くの金額を包んでもらって気を遣う・・」などと言う場合には、軽い気持ち程度のお返しをしても良いでしょう。
お返しをする場合、包んでもらった金額の3分の1程度でいいですよ♪赤ちゃんの成長が分かるような写真などを贈ると喜ばれるのでオススメです(^^)💕
紐銭は縁起がいいもの!
いかがだったでしょうか。紐銭はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、赤ちゃんの将来を願う皆の気持ちが入った贈り物です❤
関西の風習である紐銭ですが、地域によって多少の差があるので家族や親戚の方などに、どのように行うのかの確認をしておくと安心ですね。
たくさんの紐銭に囲まれている赤ちゃんを見ると幸せな気持ちになりますよ😍
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